日本相撲協会の理事選に二所ノ関部屋から離脱して立候補する貴乃花親方は２０日、 東京都中野区の貴乃花部屋で記者会見し、支持者の親方６人が破門されたことについて 「事実上の破門はちょっと寂しい」と言いながらも「同世代の若い方は枠を超えてよくしていこう という方がいらっしゃる」と理事当選に自信を見せた。一方で、貴乃花親方の行動に、 武蔵川理事長は「あってはいけない」と不快感を見せた。 打ち出し後に、武蔵川理事長を囲む恒例の取材は和やかなムードで進んでいた。 ところが、話題が貴乃花親方を含む７人が二所ノ関一門を破門されたことに変わると、 理事長の表情も一変した。「ああいうことはあっちゃいけないと思うけどね。一門制は 先輩がつくってやってきてる大事なものだと思うよ」 破門した二所ノ関一門を批判しているわけではない。その矛先は破門されても意志を貫いた ７人に向けられていた。「本人が立候補すると言って、一門内で話し合って、ふさわしければ 一門の多くの人が推薦してくれるんじゃないの」。一門内で理事候補として認められていない のだから、貴乃花親方は立候補すべきではないというニュアンスだった。 多数決による破門についても「仕方がないでしょ。本人が（出ると）言ったんでしょ」とピシャリ。 「一人でどうのじゃなく、一門の中で先輩の話を聞いて、総意があるでしょう」と続けた。 怒りはこれまでの発言にも向けられた。 「改革、改革って何をやるわけ？　（協会が）何もやってないわけじゃないでしょ！ 今も変えるべきところは変えてる。何でもかんでも変えたら伝統の魅力がなくなる」 と一気にまくしたてて「残念だね。そういう人が出るということは」と締めくくった。 本場所開催中の騒動ということもあるが、理事長が今回の件に言及したのは、これが初めて。 完全に貴乃花親方の言動を否定しており、仮に貴乃花親方が理事に当選したとしても、 その考えが、理事長の理解を得るのは難しくなりそうだ。 ソース：中日スポーツCHUNICHI Web

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