飼い主と一緒に山に登る猫が長野県安曇野市にいる。名前はミケ。 登山歴は１５年になり、これまで６２の頂を制覇した“ベテラン”だ。その登山記録を飼い主の 特別支援学校教諭岡田裕さん（５３）が「山登りねこ、ミケ―６０の山頂に立ったオスの三毛猫」 のタイトルで出版、評判になっている。 　岡田さんと妻さよさん（５３）は登山が趣味。ミケが生後５カ月のころ「一度山に連れて行こう」と 思い立ったのが始まりだった。 　最初はリード（散歩ひも）をして導いたが、じきに山歩きに慣れ、必要なくなった。夫妻を置いて ダッシュで登ったり、疲れて途中で座り込んだり。夫妻だけなら３０分で登れる山も、ミケの足だと １時間近くかかる。それでも岡田さんは「一緒にゆっくり登ることが、とても楽しい」と笑う。 　ミケは現在１５歳。人間だと８０歳近い。２年ほど前に皮膚がんになり、両耳の上部を切断。 ２回の手術後には元気を取り戻し、今年も三つの山に登ったが、最近再発した。 老いたミケと過ごす日々の中で、秋にはまた一緒に登りたいと岡田さんは願っている。 2010/07/17 09:18 【共同通信】

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